昨日のトピックの続きになりますが、人の限界って、
結局は自分で決めてしまっているように思います。
有名な話ですが、100メートル走でしばらく10秒を切れない
という時代が続きました。
医師やアドバイザーなどは物知り顔で人の骨格などを考えると
10秒の壁を破ることは不可能などといっていました。
ところが1968年にジムハインツによってその壁が破られると
それから次々と10秒の壁を破る選手が現れました。
最初のうちは高地記録などといってごまかしていましたが、
1983年にカールルイスが平地で9秒台を出すと、平地でも
つぎつぎに9秒台の記録が出始めました。
結局人の想いがそのまま現象となって現れています。
人の人生でも同じで、これでもうだめだと思った瞬間に
その想いが実現してしまい、本当に現実にだめになる。
でもどんなに追いこめられていても、必ずどうにかなると
考えて一歩駒を進めることによって、大きく現実が打開
されるということがよくあります。
ある経営者の方は「悪あがき」を信条としていました。
どうしようもなく追いこめられていても、そこで自分が
できることがないかを徹底的に考えて、最後まであがく
そのあがいた結果、次の道が開けるということです。
ウルトラマラソンでも同じです。
もう足が動かない。だめだと思った瞬間にどちらかの
足が止まるわけです。でも苦しいと思っても、あと
一歩、あと一歩と足を交互に前に出していけば、
しばらくするとまた新たなペースが生まれて走り
続けることができるようになります。
本当に悩んだり、苦しいと思ったときにこそ、
私達は試されています。そのときに「あと一歩」を
踏み出すことができるかどうか、そこに大きな分岐点が
あるように思います。