今日から10月、いよいよ今年も最後のクォーターが
始まりました。年末へ向けて加速していきたいと思います。
さて、今日、東京駅がリニューアルオープンしました。
リニューアルといっても大正時代に建築された
その姿がそのまま復元され、見事な駅舎が復活しました。
JR東日本も粋なことをしますね。
復元ではなく、立て直しの方がよほどコストも抑えられて
工期も短く済んだのではないかと思います。
ニュースによれば、この復元に500億円という金額が
投じられたとのこと。
この予算を捻出するために「空中権」なるうちでの小槌を
使って、東京駅の回りのビルに高層階の追加建築の権利を売却
することによってこの500億円の大半を捻出したとのことです。
空中権の考え方はアメリカではすでに一般的ですが、日本では
この東京駅に適用されたのが始めてとのこと。東京駅の上に高層階を
作らないことが、丸ビルを30階から38階建てにしていいことに
どのようにつながるのか不可解きわまりないですが、それでもこの
アイデアによって、こうした偉業が達成されたことが素晴らしいです。
駅舎をみると、今まで社会科の写真で白黒で写っていたのとは全然
イメージが異なります。100年も前にこんなモダンで素敵な建築を
形にしていた日本人ってすごいなと率直に思いました。
私たちが歴史で学んだことは、すべてイメージで頭の中に残っているので
当時の写真や表現をもとに頭の中に汲み上げられていることが多いです。
でも実際にそうして作り上げられたイメージと目の前で見るイメージとは
大きく異なると思います。これが知識と経験の差でもあると思います。
日本を代表する建物の一つとして、これからずっとこの勇姿を保って
いただきたいものですね。