依存という名の破壊

投稿日:

今日は福島でプレゼンがあったので、日帰りで福島を訪問
していました。プレゼンは無事終了したのですが、その前後で
様々なことが起こり、、、本当に楽しい一日を過ごさせて
いただきました。

往復の新幹線の中で、ばくぜんと今私達が直面している
時代の大きな変革期の中で、自分が何をすべきかという
ことを考えていました。

変革期においては、先があまり見えず不安になるものですが、
必ず進むべき道は指し示されていますので、自分を信じ、
まわりの仲間を信じて、自分にできることを着実に行って
いく姿勢がとても大切だと思います。
思考による組み立ても必要ではありますが、ルールや概念、
価値観が変わる場面においては、思考よりも直感や感情を
大切にしていろいろと判断を行っていくほうが正しいことが
多いように感じます。

そうした中で、先週のメルマガで大前研一氏がすばらしい指摘
をされていましたので、こちらで紹介したいと思います。

————————————————————-
 ▼地方が国を破綻させようとしている現実を知るべき
————————————————————-

 先月23日付の英フィナンシャル・タイムズ紙は、
 「日米欧の政府が銀行と絆を強めるわけ」と題する記事を掲載しました。

 これは、三菱東京UFJ銀行がバランスシート上に抱える日本国債の保有残高が、
 企業や個人への貸出残高を初めて上回ったことを紹介。
 2012年は西側諸国でも国債購入圧力が高まるとして、主要なテーマの
 1つになると分析したものになっています。

 これは非常に良い指摘だと思います。
 銀行の本来の役割とは「産業の血液」であり、預かった資金を必要な
 ところへ流し、循環させていくことです。

 ところが、今の世界経済の情勢では、企業は自らの減価償却の中で
 投資をするとか、海外の現地銀行で借り入れるという方法をとるところ
 が多く、総じて産業界には資金ニーズがありません。

 一方で、資金ニーズがあるのは「国」で、多額の国債を発行しつづけ
 ています。だから、銀行は、現時点ではリスクを取ることなく利益を
 得られるので国債を買い続けているのです。

 しかし、国債が破裂するのを避けるために、いずれは国自ら買い支える
 しかないという状況になりかけているのが今日の状況です。
 いつかどこかで破裂しないのか?と言えば、当然このままでいけば
 将来的にはどこかのタイミングで破裂します。

 そして見渡してみると、日本だけではなく欧州の銀行も同じように
 国債を買いに走っています。今回のような金融危機が起こると、
 投資ニーズがなくなってしまいます。

 先進国には資金は集まってくるのに、高齢化と共に消費が減退し、
 投資ニーズもなく投資先が見当たりません。
 すると資金が向かう先は新興国ということになりますが、
 ここも投資リスクは高いため敬遠されがちです。

 ゆえに、資金ニーズが最もある「国」へ資金が流れ、国債が買われて
 いくという構図が出来上がっています。
 これはコントロールが不能な状況であり、非常に危険です。
 銀行が国債を抱えて破綻したらどうなるのか?
 今、まともに回答出来る人はいないでしょう。
 誰もが口をつぐんで見て見ぬふりをしています。

 これまで世界経済が「同時に」破綻したことは歴史的にもありません。
 1929年の世界大恐慌の時でもマーケットと銀行などは破綻しましたが、
 国債は今ほど影響力を持っていませんでしたから、
 国そのものが破綻する事態には至りませんでした。

 しかし今は世界的にほとんどの国債が大きくなっていて、
 ソブリン危機に見舞われる可能性は高くなっています。

 こうした状況を生んだ背景を考えると、どこの国を見ても
 「国民」に問題があると私は考えています。
 国民が政府に要求をぶつけすぎているのです。
 日本の場合で言えば、地方が国に依存するという形で現れていると
 私は見ています。

 日本では全ての国会議員は広義の地方出身で、国から地元に何かを
 還元させることが自らの仕事だと思っています。
 すなわち、国会議員が主導して地方が国を破綻させる手伝いを
 しているわけです。
 当然、これを削ろうとしてもほとんどの国民は反対するでしょう。

 これこそ、今の日本における中央集権の問題であり、道州制が必要
 となる理由です。「経済的に自立」した道州をつくり、その経済圏の
 中で生活できるようにならなければいけないと思います。

 地方が経済的に厳しい状況だからといって国に頼り切っているばかりでは、
 国家破綻への道を進むだけです。

 何となく優しい顔をしている地元利益誘導の政治家が、
 一番の「破壊者」であることを国民は知るべきだと思います。

 先日、大阪市の橋下市長と会ったときこの点を解説し、
 「大阪は今の地方が国家を破綻させる仕組みから離脱する」
 「その理由は・・・」
 ということを国民にも説明するべきだと話をしてきました。

 ぜひ、大阪には日本の地方が変革していく、
 その先陣を切ってもらいたいと思います。

----------------------

故ケネディ大統領がおっしゃっていた言葉が思い出されます。

「母国があなたに何をしてくれるかを尋ねてはなりません、
 あなたが母国のために何をできるか考えて欲しい。」

自分にできることを考え、実行すること。

今、まさに求められていることだと思います。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です