大きなお金の流れを考える


最近お金について考えることが多い。
といっても収入がどうのこうのとか、借金が
どうのこうのとかいうことではなく、
税金と複利に関する矛盾だ。

税金は本来、国が集めて国民へ還元すべきもの。
100円の税金を1万円分の価値にすることが
政治家の仕事であり役人の仕事のはずだ。
ところが、今の政治は1万円の血税を使って
100円の価値しか生み出せないという事態に
なっている。そもそも経済原理が成り立って
いないところに大きな矛盾がある。
税金がどれだけの効果を生み出すことに
使われているのか、それを定点観測できる指標
もなければ、チェックする機関もない。
だから政治に対する不信感が募り、公務員に
対する不平が横行するのだ。
払った税金以上の行政サービスが受けられている
実感を国民が持っていれば、税金に対して不平を
言う人はほとんどいなくなるだろう。それがたとえ
消費税10%であったとしてもだ。

また、お金で不思議なのが複利という考え方。
何も世の中に提供していなくても利子が利子を生む
という摩訶不思議なルール。
これがあるために、世の中にたくさんの貧困層が
生まれ、またたくさんの債務不履行者が続出している。
本来貨幣というものは価値やサービスの交換手段として
生まれたもの。物物交換では不便だからその代替物と
して生まれたはずだ。
お金は単に持ち運びが便利という要素だけではなく、
時間を越えることが出来る点がすばらしい。
1年前に提供した価値を1年後に享受できるわけであるから
そこに価値の貯蓄=貯金という概念を生むことになる。

自分が10のサービスや物を提供したら、10のものを
受け取る。これが市場のルールのはずだ。
ところが、今の世の中は違う。
全く世の中に真の価値を提供していない族が、情報上の
数字操作や資産価値の大きさだけでお金を吸い上げている。
要はたくさんお金を集めた奴が、そのお金の規模から得られる
利子を獲得し、その利子が集まってまた新たな利子を生み出す
という悪循環が生じている。
複利ルールが単利ルールに切り替わるだけで、経済界に
大きな革命が起こることだろう。

お金持ちには不評になるだろうが、フローに課税をするのでは
なく、所有資産に課税するように方針を変える事にも大きな意味
がある。そうすれば、蓄えることよりも使う方が特になるから
市場のお金の流通量が劇的に増えるだろう。
もちろんそうした施策は政治家にはとても実行できないだろうが。。

次の時代に求められるお金のルールについて、もっと
考えていきたい。


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