亡己利他の心


己のためではなく、他のために生きる。
いや、他のためだけに生き抜く。

限られた人だけにしか出来ない
壮絶な究極の生き方だ。
いや、この生き方ができる人はすでに
人を超越しているかもしれない。

「忘己利他」という言葉は、
経典に説かれている言葉ではない。

これは、最澄(伝教大使)の
『山家学生式(さんげがくしょうしき)』
のなかの国宝論に出てくる言葉。

国宝とは何物ぞ

宝とは道心なり

道心ある人を名づけて

国宝となす

故に古人いわく

径寸十枚           

これ国宝に非ず

一隅を照らす

これ則ち

国宝なり

悪事を己に向へ

好事を他に与え

己を忘れて

他を利するは

慈悲の極なり  

(径寸=直径一寸の玉)

こんな人がどんどん生まれてくれば
地球も大きく様変わりすることだろう。

どうすれば全人類がこうした意識へ
転換できるのだろうか?

20140810_earth

では、また。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です