先日、ロバートキヨサキ氏が破産したと
いうニュースが流れました。
様々なサイトで紹介がされていましたので、
ご存知の方も多いと思います。実際には
ロバートキヨサキ氏が破産したのではなく、
かれの経営する会社の一つである
「Rich Global LLC」という会社が
倒産したというだけのニュースです。
ロバート氏といえば、金持ち父さん貧乏父さんと
いう世界的ベストセラーの著者であり、
「キャッシュクワドラント」というわかり易い
ポジショニングマップの考案者でもあります。
あの本が出た頃は、私もよく読んで、自分の人生の
位置づけを真剣に考えたことがあります。
「金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント」
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「金持ち父さん貧乏父さん」
→ http://amzn.to/dpyXrT
今となってはどちらの本ともブックオフにいけば
105円で買えますし、今読んでも勉強になる部分が
ある良書だと思います。中学1年生あたりを対象に
マネーリテラシーの教科書として使っても面白い内容
だと思います。
さて、今回の倒産劇、フォーブス誌の記事をきちんと
読んでみると正確には
Rich Global LLCは
Learning Annex社及び同社社長のBill Zanker氏に対して、
24ミリオンドル(約18億円)の負債があることが裁判で
確定した。
というのが事実です。Rich Global社にはこの18億円を
支払うだけのキャッシュがないため、債務不履行が確実で
倒産という話になったということですね。
ここから学べる教訓があります。
その教訓とは
「法人=有限責任」だということです。
実際、今回の倒産はロバート氏の総資産から考えればそれほど
大きな痛手ではないはずです。法人倒産が盾となり、ロバート氏
の個人資産にまで債務追求の手が及ばないわけですから、逆に
今回のニュースが世界中を駆け巡ったマスメディア露出効果を
考えれば、逆に別の仕掛けがあるかもしれません。
日本で法人化をする場合、株式会社であれば、最初に20万円強の
設立費用と毎年赤字でも支払わなければならない法人均等税7万円
のコストがかかります。でも逆にこの部分さえクリアしておけば
今回のような不測の事態が発生しても、会社が縦になって個人資産
を守ってくれますし、会社のコストをうまく使うことで個人では
とても対応できないような節税を行うことができます。
今後、ロバート氏がこの出来事をどのように料理していくか
見ものですね。