NHK教育テレビで毎週水曜日の夜に放映されている
「仕事学のすすめ」という番組が面白い。
今年の4月から始まった番組で、僕は9月から見ているが、
とてもためになる番組だ。
9月は伊藤真さんの「司法試験流知的生産術」
10月は西郷真理子さんの「まちづくりマネジメントはこう行え!」
と続いて、今月11月はセブン&アイ・フードシステムズ社長の
大久保恒夫さんが登場し、企業の再生方法についていろいろと
お話をされている。
大久保さんといえば、大手衣料販売チェーン、ドラッグストア、
スーパーマーケットなど、小売業のあらゆる業種の経営改革を任され、
実績を上げてきた。
彼は大卒後イトーヨーカ堂入社、勉強に目覚め経営書を読み漁る。
それが目にとまり経営開発部に抜擢され、鈴木敏文さん
(現セブン&アイ・ホールディングス会長)のもとで業務改革に携わった。
その後独立してコンサルタント会社を設立。
一時売り上げが落ち込んでいたユニクロに改善案を提示、V字回復を果たす。
また07年、老舗スーパーの成城石井の社長に就任、3年7カ月で
経常利益を3倍以上に伸ばした。
その改革の秘訣は「挨拶をする」など基本を徹底させること。
なぜ、彼が改革に乗り出すと企業は再生するのか、大久保さんの仕事哲学が
この番組を見ると良く分かる。
先週の第一回では基本の徹底について教わった。
・あいさつの徹底
・掃除の徹底
・欠品ゼロの徹底。
全てはお客様に気持ちよく買い物をしていただくこと、
お食事を楽しんでいただくこと、そこに徹する。
社内の目標に売上目標が無い。それでも基本を徹底させる
ことで、数年のスパンで経常利益を何倍にもすることが
可能だ。
基本の徹底と時間軸の見直し。
大きな改革キーワードの一つだと思う。