ガウディとフラクタル


デイリーインスピレーションという
メルマガの記事から。

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あなたは“サグラダ・ファミリア”ご存知ですか?

スペインの建築家、ガウディが生涯をかけて
造り続け、129年たった今もなお建造中です。
世界の数々の賞を受賞されている、その主任彫刻家の
外尾悦郎氏は地元福岡出身です。
建築家の知人に誘われて、講演『ガウディに学ぶ』に出席しました。

少し内容をご紹介します。
ガウディの遺した言葉として

「オリジナリティとは、オリジンに戻ること」
「人間は創造しない。自然の中から発見するだけ」

ガウディは生涯リュウマチだったことから
その痛みや、孤独に耐えるために自然の中に友達を見つけ、
自然への観察を身につけることができたと言われています。

設計図がない中で、建物は、引力の力を利用し、
建造物の明かり窓の設計は、光に答えを求め、
煙突は、風に答えを求めて、今の形になっています。

全て、自然の観察からスタートしています。

“自然を畏れ、自然を愛し、自然に学ぶ”

それが、ガウディの言うオリジンに戻ることです。

私たち人間は、今こそ、ガウディに
学ぶときではないでしょうか。

設計図がない中で、石を彫るという事は、世界にとって
大切なものは何かと問い続けている事でもあります。

外尾氏自身、「石を彫りたい」一心でヨーロッパに渡り、
彼の心をわしづかみにしたのが、“サグラダ・ファミリア”の
門のあたりに無造作に積まれていた石。

それから33年間、聖堂の彫刻を作り続けて思うのは、
自分が探してきた石は、自分自身であったという事です。

人というのは、自分を探し続けて人生を生きていると思うし
今、聖堂が自分を創ってくれているのでは、と確信します。

“サグラダ・ファミリア”は、
聖堂を美しく完成させることではありません。

最終目的は、人類を構築する事なのです。

この教会は129年造り続けているが、
一度も事故がないそうです。

その理由は、労働者の子供たちの学校を建てたことです。
親にとって、子供が教育を受ける事は幸せな事です。
人は、幸せに仕事をしていれば、事故は起きないですよね。

今、物は豊富なのに、幸せを感じていない人が
多いのではないでしょうか。

人を幸せにするのは希望です。

未来の若者たちが少しでも、希望を持って
生きれるように、ガウディの言うオリジンに
戻りましょう。

本当の幸せとは何なのか?

お互いの心に生き続ける事が、一番幸せだと思います。

ガウディオはいつも遠い未来を見つめていました。

そのエピソードとして、
100年前に車と人間の事故が起きる事を考え、
陸橋を作って、車と人間の歩くところを分けたそうです。

ガウディは世界中の人々を、より高い、より広い場所に
引き上げてくれる、そういう“サグラダ・ファミリア”を
創ることを当初から、望んでいたのでは、という事でした。

あなたも、一度今の歩みを止めて、
しばし、遠い未来に想いを馳せてみませんか?

何が見えますか?
何が聞こえますか?
何を感じますか?

-----引用ここまで。

この世の中のものは全てフラクタルで出来ているという
理論がある。

フラクタルとは自己相似性のこと。
ここでは書ききれないので、概念を知りたいかたはこちらをどうぞ

すべてのものの中にそのものの小さな要素が含まれている。
ちょっと概念は違うかもしれないが、宇宙の構造と原子の構造が
似ていると思ったことが誰でもあるだろう。
全てのものの中に共通の何かが潜んでいて、それを探しだすことが
一つの真理の探究につながるのかもしれない。

ガウディは建築活動を通じて、そうした探求の道を歩んだのかも
しれない。


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