時代が求めるイクメン市場


今日は日中ずっとearth社で会計処理作業を行い、
夜になってから久しぶりにセミナーに参加した。

今日の講師はFathering Japanの代表である
安藤哲也氏。

fathering Japanの事業ビジョンは以下の通り。

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「子どもが生まれ、父親になったら、仕事も育児も両立しながら楽しんで生きていきたい」。 そうした「Fathering=父親であることを楽しもう」という意識をもった若い世代の男性たちが、いま確実に増えています。 しかし日本の職場や社会の意識は旧態依然のまま。長時間労働を強いる会社と、子育て参加して欲しいと願う妻のプレッシャーに挟まれ、「ワーク・ライフバランス」に苦しんでいるのは、そうした子育て世代の父親たちかもしれません。

少子化先進国のカナダでは「父親支援」が政府プロジェクトとして推進され、いまやほとんどの企業は男性の出産・育児休暇を認めています。男性社員 が、家族との時間を確保するのに早い時間に退社しても、上司にも同僚にも不誠実だとは思われません。それは「家庭での役割を担っている男性社員ほど、労働 者としての生産性も高い」という企業を対象にした調査結果を基にした共通認識があるからです。

また現在、欧米の有力企業は成長性を高める企業活動の要因のひとつとして、「社員の生活との共生」を掲げ、経営戦略として「ワーク・ライフプログラム」の充実を図り、子育て世代(中核社員)の優秀な人材の確保・流出防止に努めています。

日本の企業もそんな風に意識が変わり、そこに勤める父親たちが解放、啓発され精神的に成長・自立し、家庭や地域に積極的にコミットするようになれば、社会も大きく変わっていくのではないでしょうか?
子どもを大切にする社会は、母親たちのストレスを減少させ、子どもたちに安心と笑顔をもたらします。そして中・長期的にみれば、進む少子化にブレー キがかかったり、大きな社会不安となっている、子どもや女性を取り巻くさまざまな問題・犯罪事件の減少につながっていくのではないかと、私たちは考えま す。

Fathering Japanは、父親支援事業による「Fathering」の理解・浸 透こそが、「よい父親」ではなく「笑っている父親」を増やし、ひいてはそれが働き方の見直し、企業の意識改革、社会不安の解消、次世代の育成に繋がり、 10年後・20年後の日本社会に大きな変革をもたらすということを信じ、これを目的(ミッション)としてさまざまな事業を展開していく、ソーシャル・ビジ ネス・プロジェクトです。

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今日のセミナーでは、安藤氏が各家庭が直面している様々な
状況について具体的事例を交えて楽しく説明していただいた。
今の時代に合った家庭のあり方、その中での父親の役割と
いうものにきちんと向き合い、家庭を奥さんと共に築いて
いくというスタンスの大切さを力説されていた。

国家の国力は国民の質の高さと量の多さにかかっている。
出生率が大きく2.0を割り込み、世帯収入が減少するなかで
子供に投資できないような状況が続く日本に本当に未来は
あるのかという大きな命題に対して、自らできることを
精力的に取り組んでいる安藤氏の姿からたくさんのことを
学ばされた。

今後のFJの活動についても興味深く追っていきたいと思う。


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