皆さん、こんばんは。
満身創痍の服部です。土曜日から3日間ほど高知県の四万十市へ出向いていました。100kmマラソン、すごかったです。残念ながら70kmの手前で今回は力尽きましたが、フルマラソンを4時間台で走れたこと、60kmの部であれば時間内完走できたタイムで走れたことなど、初マラソンにしては得るものがたくさんありました。でもやっぱり悔しかった。敗因はずばり体重です。83kgでは、膝と足首にかかる負担が尋常ではないということを嫌と言うほど実感しました。
本当は現地から情報をアップする予定でしたが、さすが四万十、eモバイルがまったく使えませんでした。おかげで、帰ってきてから見たメールの数が1500を超えていました。ちょっと長文になりますが遅ればせながら報告させていただきます。
10月13日(土)
朝、軽く10kmほどランニングをした後、身支度をしてバイクで羽田空港へ。昼過ぎの便で一路高知竜馬空港へと向かいました。高知空港に到着すると、荷物の受け取り置き場で、偶然、田中真紀子代議士と出会い、そのままいろいろと話をさせていただきました。テレビで見るよりもかなり温和な方でした。普段は政治家オーラを出していないのかもしれませんね。その後、空港で予め打ち合わせていた3人の友人経営者と落ち合いました。今回のメンバーは、古茶さん(ランナー暦10年、過去100kmマラソン2回、フルマラソン10回以上の経験者、今回は100kmを10時間以内に走ることが目標。)、池本さん(ランナー暦5年位、過去フルマラソン及びハーフ数回経験、ウルトラマラソン初参加、時間内完走が目標)、前川さん(ランナー暦半年、僕と同じで今回が初マラソン、完走が目標)の3人と僕の合わせて4人です。4人とも会社では取締役や社長としての肩書きを持っている経営者仲間です。
空港でレンタカーを借りて一路四万十市へ向けて出発しました。四万十市は空港から120km位のところにあるのですが、空港から1/3位のところまでしか高速が届いておらず、そこから先は一般道なため、結局四万十市に入るまでに3時間近くかかります。車の中で経験豊富な古茶さんからいろいろなアドバイスを受けながら盛り上がっていると、いつの間にか四万十まで来ていました。四万十市につくと、たくさんのウルトラマラソンの幟が掲げられていて、本当に町を挙げての大イベントなんだなと実感させられました。受付会場に行き、参加賞のTシャツとゼッケン、足につける時間計測のための機械を受け取りました。その後、ゴール会場へ出向き、ゴールのアーチを確認して明日ここまでくるぞと強く誓ってから、宿にチェックインしました。ゴールから近い宿をリクエストしていたのですが、ゴールから400m位のめちゃくちゃ近い場所だったので、安心しました。
宿にチェックインすると、すぐにランニング用のシャツにゼッケンをつけて、お風呂に入り、夕食を食べて午後8時には就寝しました。
10月14日(日)
午前2時起床。念入りに全身のマッサージと柔軟体操をして体をほぐしてから、午前3時より朝食。午前4時にはスタート会場まで循環バスで送ってもらうため、バスの待合所まで移動して、そこからバスで20分でスタート地点まできました。朝5時前だというのに、会場は熱気がすごく太鼓の音やランナーの掛け声が響いていました。スタート会場で60km地点のレストハウスで受け取る自分の荷物を渡してから、開会式へ参加しました。今回は100kmの部には2900名の応募があったようですが、当選した1500名がそこに集まっていました。20代、30代よりも40代や50代の方が人数が多く、「本当に物好きが多いなあ」と思いながら、市長さんの挨拶やら審判長からの注意事項を聞いていました。それが終わると、道路へ移動して出発時間を待ちます。1500名もいるので、僕はスタートラインから200m位後方からのスタートになりました。午前5時30分号砲の合図でスタート。スタートのアーチをくぐるまで2分位かかりましたが、無事走り出すことができました。
最初はほとんど群集状態なので、スピードを出すこともできず、キロ8分のスローペースでのんびりと走っていました。だんだんじれったくなってきて少しペースを上げてキロ6分ペースにすると、結構気持ちよく前のランナーを抜いていけるようになり、かなり気分よく走っていました。10kmのタイムがちょうど1時間位でしたので、ペースを上げてからはおそらく5分30秒くらいのハイペースで走っていたのだと思います。10キロを超えるとコースは徐々に上り坂になり、15キロを超えた地点から思いっきり上り坂になりました。(だいたい10km地点から20km地点までの間に600m位上るんです。ほとんど気分は登山ですね。)18キロ地点までは走り続けていましたが、太ももがだいぶ張ってきたので、このままだと最後まで持たないと思い、最後の2kmは無理をせず、歩いて上りました。20キロの通過タイムが2時間15分位だったと思います。きつい登りであることと、歩きを入れてこのペースであれば楽勝だと思いながら、20kmのレストコーナーでカステラとおにぎりをたらふく食べました。夏の暑い時期に練習中にハンガーノック状態になって、まったく走れなくなった苦い経験があったので、エネルギーだけは最後まで取り続けようと思い、ガスター10と一緒に食べ物を飲み込んで次の下りステージへ。登りで失った時間を取り戻そうと思い、くだりでペースを上げて気持ちよく走っていきました。練習の時は一人で走っているので結構孤独なのですが、こういう大会だと回りにたくさんのランナーがいるので、かなり勇気付けられます。自分のペースと同じ感じの人の後ろにうまくついて、いいペースで30kmを通過。30kmの通過タイムが3時間5分位だったので、このペースでいけば、楽勝と思いながら最初の関門である36.6km地点を3時間45で通過。ここの関門は5時間30分で失格となるので、2時間近い貯金ができたと喜んで走っていると、突然右ひざの右側から激痛が。。。やばいと思って、すぐにポーチの中に入れておいてバンテリンを右足に塗りたくって、そのまま走っているとまったく膝が曲がらなくなってしまいました。とても走れないので、しばらく歩くことにして足を引きずりながら、40kmを通過。確か4時間25分位で通過したと思います。そのまま40kmのレストステーションで氷をもらい5分ほどアイシング。神経が麻痺して少し痛みが消えたので、そのまま42.195kmのポイントまでジョギングして走りこみ、4時間45分でフルマラソンポイントを通過。この直後に右足をかばって走っていたのが災いして、左足のアキレス腱と先々週痛めた肉離れの痛みが再発。とても走れる状態ではないので、45kmの休憩所で足を冷やしながらマッサージを20分ほど行いました。でも立つだけで右ひざと左の足首に激痛が走るためとても走ることができず、そのまま足を曲げないように歩くことにしました。息はまったく上がっていないし気力も十分にあるので、とにかく制限時間いっぱいまではやりきろうと考えて、そのまま前へ進みました。50km地点の通過時間が6時間ちょうど。100kmの制限時間が14時間ですから、残り8時間で50kmと考えるとまだいけると根拠のない思い込みをしながらそのまま歩き続け、なんとか60kmを通過、確か8時間近い時間が経過していたと思います。62.2km地点のレストステーションまで制限時間30分を残してなんとかたどり着きました。そこで着替えるために、CW-Xのタイツをぬいで足を見ると、右ひざの外側と左足の足首が恐ろしいくらいはれ上がっていました。靴の中は豆がつぶれて血だらけ。げっと思いましたが、敢えて見なかったことにしました。本当は救護センターでシップをもらいたかったのですが、これ見せたら間違いなくドクターストップになると思って、手持ちのアンメルツヨコヨコを両足に1本分塗りたくって、そのまま黙って前に進みました。ただ、そんな状況でスピードが出るわけもなく、71.4kmの関門を時間内にクリアすることができずにリタイアとなりました。
その後救護用のバスに乗ってゴールまで送られるのですが、この時点で両足が使いものにならない状態になっていました。ゴール地点についてバスを降りようとするのですが、まず立ち上がることができず二人の方に手伝っていただいてやっとバスを降りて、そのまま会場にあるアイシングコーナーへ行き、30分ほど足を冷やしていました。少しだけ感覚が戻ってきたので、杖になりそうな棒を借りてゴール会場から旅館まで戻りました。旅館まで400mとめちゃくちゃ近いのですが、このときは恐ろしく長い距離に感じたのを覚えています。
旅館につくと、9時間半でゴールしていた古茶さん(正直、化け物です。この人。)と、50kmの地点でリタイアとなった前川さんが先に戻っていました。僕はまったく動けないので、二人に足にシップをしてもらい、テーピングで足を固めてもらって、しばらく寝ていました。その後1時間位立ってから池本さんから無事完走したと携帯電話に連絡が入ったので、彼が戻ってきてからみんなでビールで乾杯しました。夕食を簡単に済ませてから、午後7時半くらいにはどうも僕は寝てしまったようです。僕はまったく記憶にないのですが、夜中ずっと痛みでうめいていたようです。寝言で痛いといっていた位なので、多分本当にいたかったんでしょうね。こうして僕の初マラソン挑戦は終わりました。
10月15日(月)
朝7時起床。昨日よりも少し足の調子は良くなっているものの、相変わらず右ひざと左足の足首はしびれていて、立ってゆっくりと歩くのがやっとの状況。そのまま風呂場で30分ほど足を冷やしてから、着替えて朝ごはんを食べました。朝9時に宿を出て、せっかくきたんだからと、少し桂浜へ寄り道をしました。以前、鉄腕ダッシュでもダン吉が立ち寄っていましたが、坂本竜馬の像(意外にでかい)の前で記念撮影をした後、きれいな景色を楽しんでから、高知空港へ。空港でレンタカーを返し、みんなで讃岐うどんを食べてそのままフライト。午後3時半には羽田空港へついたものの、バイクで来ていたことを思い出し、どうしようとずっと悩んでいましたが、とりあえず足を固定すればなんとかなると考えて、念入りに両足をがちがちにテーピングして無理やりバイクに乗って帰ってきました。料金所につくたびに両足を着かねばならず激痛が走るのですが、幸い自宅まで3回しか料金所を通らなくていいことと、第三京浜のインターから自宅まで信号がないので、それ以外に足を使わなくていいので、なんとか無事自宅までたどり着くことができました。その後、自宅でもありったけの氷を使って足を冷やすこと約2時間、その間にメールのチェックをしていました。
と、こんな感じでばたばた劇の3日間は終了しました。残念ながら100kmはクリアできませんでしたが、60kmをクリアする所まで走れたのはみんなの応援があったからだと思います。38km過ぎのあの状態から30km近く前へ進めたのは本当に気力だけだったと思います。本当にありがとうございます。まず足を直して、来年までにさらに20kg落として再チャレンジしたいと思います。ただ、その前に3月に開催の荒川マラソンにみんなで出ることになったので、まずはフルマラソン4時間30分以内完走を目指してまたがんばりたいと思います。
今日はここまでです。おやすみなさい。