[40-47日目] 真の豊かさとは


世界ツアー40日目

セネガルの首都ダカールから
約250㎞ほど南にある
ニョーロという
街にやってきた。

約1年前から
友人がこの地で
海外青年協力隊の
活動をしているので、
その活動の様子を
見にやってきた。

目的の町までは、
バスもあるのだが、
セブンプラスという
乗合タクシーに乗っていく。

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車はボロボロでクッションが
きかないのと、
サスペンションが
ほとんどないに等しいので
すぐにお尻が痛くなる。

道が良いうちはいいのだが、
ダカールから離れるにつれて
どんどん道が悪くなっていく。

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ダカールから5時間ほど
車に揺られながら、
中規模のカオラックという
街で車を乗換え、
さらに1時間ほど
乗り合いタクシーで
がたごと道を進むと
目的の町に到着。

ニョーロはダカールを
東京とするならば
埼玉とか千葉みたいな
感じの街。

大阪や名古屋ほど
大きな都市ではないが、
地方の中堅都市に
あたる。

最初この土地にやってきたときは
何も無い街だなぁと感じたが
実際には、生活に必要な
すべての機能が整っている。

日本の都市のように
ワンストップでなんでもそろう
スーパーのようなものはないが、
こちらでブティックと呼ばれる
専門店が数多くあり
必要なものはその場所に
行けばなんでも買える。

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道の横に小さなお店が
たくさん並んでいて
それぞれが専門店になっている。
慣れないとよくわからないが
実はとても機能的。

さらに毎週火曜日には
大きなマーケットが開催される。
食材だけではなく、衣服や
アクセサリー、家畜に至るまで
なんでも取引の対象となる。

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どの国においても
マーケットを見ると
なんか元気が湧いてくる。
とても楽しい。
それぞれの土地の活気の
エネルギーをダイレクトに
感じることができる。

ニョーロに滞在中は
ほとんどの食事を
現地の方とともにいただいた。
ちなみに、こちらの食事は
みんなで大皿から
シェアしていただく。

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スプーンで食べることも
多くなっているようだが、
地元の人は右手でそのまま
すくって起用に食べる。

上にのっている具材を
起用に片手でちぎってくれて
自分の前に出してくれる。

言葉は通じなくても
その心使いはすごく伝わる。
本当にみんなやさしい。

食事の見た目は。。。
だが、味は日本人好み。
食に関しては、本当に
困らなかった。

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町に到着したその日に
お世話になった宿の
ご主人が亡くなったり
その翌日には結婚式に
参加させていただいたりと
現地の冠婚葬祭をフルで
体験することとなった。

結婚式では地元の人たちが
音楽に合わせてどんどん
踊っていく。
みんなで思いっきり
その時を心から楽しむ。
そんな心の豊かな時間を
味わった。

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様々な生活の様子を見ていて
感じたことがある。

決して裕福ではないが、
みんな幸福そうであると
いうこと。

お金はたくさんもっていないが
少なくとも飢えている人はいない。
もっと利便性を高めることも
十分できると思うが、
今のままでも十分に幸せに
見える。

隊員の方も言っていたが、
現地の人にとっての
本当の幸せとは何か
それを定義することは
実に難しい。

日本人の基準で
「これがいい!」と
思えることをしても
それが本当に現地のために
なるのかどうかはわからない。

魚を与えるよりも
魚の釣り方を
教えた方がいいと
よく言うが、
実際にこうした国際協力の
場面に直面すると
実は魚の釣り方は
現地の人の方が
良く知っていると
いうことがわかる。

釣り方よりも
釣る体力を養うために
魚を与えた方が
いいという場面も
たくさん存在する。

豊かさとは何か。

幸せとは何か。

私たちには何ができるのか。

そんな問いがぐるぐると廻った
貴重な時間だった。

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