世界一周ツアー26日目
リシュケシュ滞在最終日。
この2週間、この土地で
ひたすら身体を作ってきた。
朝は瞑想とヨガ、
午前中から午後にかけて
ランニング&ウォーク
夕方から瞑想
ひたすら自分と向き合う
貴重な時間を味わう。
食事は朝食のみで通し、
ひたすら体についた余分な脂肪と
エネルギーを分解していく。
身も心もどんどん
洗われていく。
ヨガの聖地という場のエネルギーと
食と身体を徹底的に追い詰めながら
いろいろなことに想いを馳せる。
幸せとは何か。
平和とは何か。
宇宙とは何か。
自分は何者なのか。
なぜ存在しているのか。
この命を何に使うのか。
考えては消え、
考えては消え、の
繰り返し。
ガンジス河のほとりで、
その流れを見つめながら
諸行無常を感じる。
練習中はやたら
昆虫や動物と遭遇する。
蝶の大群にも遭遇。
この生活を10日間続けていたら
明らかに身体が変わってきた。
おなかのあたりがすっきりして
朝の少しのごはんだけでも
おなかがすかなくなる。
消化のエネルギーを使わないので
体調もすこぶる快調で
頭もさえている。
ヨガの効果で
普段使っていない
身体の部分が活性化し
リンパが全身に流れている
感覚がわかるようになる。
いいことばかりのように見えるが
トレイルランのトレーニングの
観点から見ると欠点もある。
あきらかにエネルギーと
栄養不足であるため、
ランニングの息が続かない。
身体に蓄えられていた
グリコーゲンが枯渇し、
ちょっと走っただけで
めまいを覚えてしまう状態。
11日目のトレーニングでは
ついに3㎞も走れない状態に。
10日後には100㎞ほど
山の中を走らなければ
ならないのに、
焦りばかりが襲ってくる。
レースまで10日を切った段階で
身体の消化機能や蓄積エネルギーを
回復させることにする。
お米や麺など炭水化物を中心とした
食事をとり始めることにした。
それまでほとんど使っていなかった
胃腸が急激に動き出したために
長時間の腹痛に悩まされることに。
おなかを下しているわけではないので
正露丸を飲んでもまったく効かない。
丸1日苦しんだが、
痛みも収まり、
徐々にエネルギーが
身体に戻ってきた。
全身の体温が上がっている
ことが体感できる。
昨日は約20㎞の山ランだったが、
全体の7割位を走ることができた。
まだ100%ではないが、
手ごたえを感じることができた。
心と身体を徹底的に作り直した
リシュケシュ滞在も今日で終わり。
明日はバスでデリーへ移動する。
デリーには二日間滞在予定。
炭水化物でエネルギーを補給し、
23日にスイスのジュネーブへと
移動する予定。
レースまであと1週間。
体調に気を付けて
残り少なくなった
インドの滞在を楽しもう。