『天孫降臨の地 ~鹿児島から霧島へ~ 』
旅も4日目。
一気に九州を縦断して、鹿児島に入った。
鹿児島という地名は、鹿児島神宮(霧島市隼人町)に由来する。
「鹿児島」の語源は、天津日高彦穂々出見尊(山幸彦)が
海神(わたつみ)宮に行く際に乗った舟が鹿児山で作られたという説や、
「神籠もる島」という説、「カゴ」は崖という意味で、
四方が崖に囲まれている桜島は「カゴ島」と謂われ、
鹿児島は桜島の古い名であるという説など諸説あるらしい。
2年ほど前に鹿児島に来たときはほんの数時間しか
いることができなかったが、今回は少し腰を落ち着けて
滞在することができた。
夜早めに就寝して、朝早起きをして、鹿児島市内を15kmほど
ランニング。走っていると、あちこちに火山灰が積もっているのに
気がつく。少し走っていると、のどにも違和感が。
火山灰が少し舞っているのだろう。
鹿児島の人たちは桜島とずっと共存してきた。
大変なこともたくさんあるだろうが、火山から得られる恵みに
感謝して共に生きる道を実践している。
まさに日本人的な生き方だ。
鹿児島のエネルギーは暖かさと強さが共存している
何か不思議な感じ。
それが、霧島のふもとにある霧島神宮でも感じられた。
霧島神宮のご主祭神はににぎの尊様。
正式名称は
「あめのにぎしくににぎしあまつひこひこほのににぎ」
なんとも長い名前。。。
霧島神宮の先には、天孫降臨の地である
高千穂峰が聳え立つ。
天照大神の命により、葦原中国を統治するため
高天原から地上に降りたとされている。
これを天孫降臨と呼んでいる。
『古事記』の中では、この降臨の地については
「竺紫の日向の高千穂の久士布流多気(くしふるだけ)に天降りまさしめき」
と表現されている。
この地は日本の神が初めて降り立った場所。
ちなみに高千穂峰には有名な天の逆鉾が立っている。
今回は時間が無くてふもとでの参拝になったが、
次回は是非山頂までのぼりたいと強く思った。
ご祈祷を済ませてから、ニニギの尊様が約1000年以上前に
祭られていた高千穂河原へ。
すでに神様は存在していないが、ここにしばらく神様が鎮座していた
そんなエネルギーがある場所だ。
ちなみに、ここから高千穂峰への登山が可能。
霧島山系からのエネルギーがここをハブにして流れ込み
下の霧島神宮へと入り込んでいる、とても大切な場所。
その後、強く惹かれた山を挟んだ反対側にある神社へ向かう。
ほとんど知られていない神社だが、
強烈なパワーがあるところ、それが「霧島東神社」
人がいないにも関わらず、森の中に凛と立つ
その風格に感動。
じつは天の逆鉾は、霧島神宮の所属ではなく、
この小さな霧島東神社の社宝。
だれもいない静かな中で贅沢なときをすごす。
この神社、かなり好きだ。
ちなみにこの神社から天の逆鉾へ向かうこともできる。
高千穂河原からいく3倍の距離があるが。。。
次回はココから高千穂峰へ向けて上りたい。
では、また。