ドリームゲートを通じてたくさんの起業に
関する質問を受けている。
皆さん、とても面白いアイデアをお持ちで
いつも関心させられることが多い。
もちろんもっとブラッシュアップした方が
いいアイデアもたくさんある。それはそれで
市場リサーチを進めることによって、より
そのアイデアの信憑性を高めていけばいい。
ただ、相談を受けても実際に事業スタートを
きるケースは非常にまれである。
アイデアだけを固めても、いくら事業計画書を
書いても、実際に動かなければ何も始まらない。
以前、新卒採用のときによくこんなせりふをきいた
ことがある。
「将来は独立するために、まずは勉強して、経験を積んで
いきたいと思います。」
こういう台詞を言う人の9割は独立しない。
なぜか。
それは話に具体性が無いからだ。
本当に独立を目指している人であれば、何を勉強したいのか
何を学びたいのかがとても明確でかつ具体的だ。
ちょっとアグレッシブな方であれば、仕事のリクエストまで
つけてくる。面接ではいかがなものかと思うが、少なくとも
独立するんだという強い意思がその言動から伝わってくる。
アイデアはアイデアでしかない。
よいアイデアは自分だけではなく、日本中に同じタイミングで
何人にも降り注いでいると考えたほうがいい。
そうした時に、そのチャンスをつかめるかどうかはその人が
どれだけ具体的な行動を起こして、アイデアを現実に落とし込んで
いけるかにかかっている。
100km走ることをイメージしても前には進まない。
右足を一歩前に出すという行為が大切だ。
自転車に乗ることをイメージしても自転車には乗れるようになれない。
自転車に実際に乗ってみて、バランス感覚をつかむことが大切だ。
アイデアを孵化させるためには、そのアイデアを実現
するために、具体的に何をすべきか、その行動計画が
そのすべてを握っている。そしてその計画を実行し、
不具合があれば都度修正する。その繰り返しの中で
新たな道が開かれるように思う。