「頭のいい人が儲からない理由」という本がある。
昔買った本で一度だけ読んだがいい本だった記憶があったので、
読み返してみた。
(確か昔雑誌の取材でお勧め図書として推薦した記憶が。。。)
頭のいい人は儲からない
一本筋の通った人は失敗する
常識はビジネスの敵
まじめで勤勉だと成功が遠ざかる
と、なかなか非常識発言満載の本だが、著者がここで伝えたいことは
自分の頭で考えず、どこかにある(と思い込んでいる)正解を
探し続けているうちは成功しないということだ。
私達日本人はいつもどこかに正解があると無意識のうちに思ってしまう。
これは学校教育による洗脳でそのようにトレーニングされてしまっている
のだが、正しいWHATを探すのにばかり時間と労力をかけてしまう。
それと反比例するが如くHOWにかける時間はほとんど無く、失敗していまう。
反省の仕方もワンパターンで、失敗原因をWHATのせいにして後悔するだけに
とどまるから失敗の悪循環から抜け出すことができない。
前もこのブログで書いたと思うが、ビジネスの世界に正解などない。
答えが一つであれば簡単だが、そうしたものは受験の世界だけだ。
求めるものは正解ではなく、よりよさそうだというBetterな仮説と、その
検証プロセスだ。どれかけそのサイクルをまわせるかで勝負が決まる。
100メートル走とマラソンは違う!
「3年後に売上1億を目指すから今年は売上2千万で!」という目標は
よさそうであるが実はだめ、というのが著者の主張である。
1億円を目指すビジネスと2千万円を目指すビジネスではやり方が違う。
100メートル走の走り方でマラソンを走るぐらい違うと言い切っている。
目標を立てることは重要だが、単に積み上げで立てても意味が無い。
その目標にどのような意義があるのか、背景に哲学が無ければそこに
情熱が生まれない。とても大切な概念だ。
戦略とは、考えうる選択肢を出すだけ出して、そのあとに選んだ最良の方法
まさにその通りである。戦略のミスは戦術では補えないというが、戦略とは
究極的な選択のこと。その決断の前にできうる限りの思考的努力をすることが
求められるが、ここを端折ってしまう方が非常に多い。
思いつきと戦略的思考の大きな違いはここにある。偶然最初のアイデアが
最良のアイデアであることもあるが、全て考えうる可能性を出し切るということが
とても大切なのだ。
合わせて「考える」は「調査する」ことと違うということを認識する必要がある。
調査は日本人ビジネスマン、特に官僚は得意だが、そこにインテリジェンスが無い。
全ての情報から導き出される仮説の集合体、そこに知恵が生まれるのだ。
久しぶりに読んだが、改めて良書だと強く感じた。
<今日の記録>
RUN:10km+ウォーキング10km(今月205km 今年1525km)
体重:83.5kg 体脂肪率20.5%
カロリー:+2500-2600=▲100(累計1230)
<今日の食事>
朝:おちゃずけ+もずく酢+豆腐
昼:から揚げ弁当
夜:居酒屋メニュー