昨日ブログでもご紹介したが、チャレンジ富士五湖112kmレースに
参加してきた。速報値だが、結果は以下の通り。
氏名:服部匡志
ナンバー:397
種目:112km男子
タイムリスト この記録は速報(参考記録)です
測定ポイント | スプリット | ラップ | 通過時刻 |
10k | 01:06:50 | 05:36:50 | |
50k | 05:20:33 | 4:13:43 | 09:50:33 |
100k | 12:14:33 | 6:54:00 | 16:44:33 |
Finish | 14:14:43 | 2:00:10 | 18:44:43 |
レースの様子を、写真を交えてレポートしたい。
<レース前:準備>
レースから二日前より、炭水化物中心の食事に切り替え、1日
6食ペースで体にエネルギーを蓄える。しかし少々便秘気味になり
排泄がほとんどできず、体重が85kg超になってしまい、
かなり不安を感じたままレース当日を迎えることになってしまった。
前日は午後10時から3時間ほど仮眠。最近睡眠時間が長くなって
いたが、3時間寝ればすっきりする体質なので、特に問題なし。
その後シャワーを浴びて、着替えて、車で河口湖まで飛ばす。
便秘状態は相変わらずで、そのままスタートを迎える。
<スタート>
会場では夜明け前の富士山が選手を迎えてくれていた。
直前に飲んだ栄養ドリンクやお米に含まれている水分のために
最初の1時間で5回もトイレに行く羽目に。。。ウルトラでは何回か
トイレにいくのだが、1時間で5回は多すぎだ。寒かったからだろうか。
トイレにいってはその遅れを取りもどし、またトイレへを繰り返しながら、
最初の湖である山中湖へ向かう。
<富士五湖めぐり>
まずは山中湖へ向かう。山中湖からの富士山も見事!
河口湖到着。河口湖大橋からの眺め(この辺りでフルマラソン分走っています!)
この後、トイレの行列待ちで15分ほどロス。
(途中でツイートしたのはこの辺り。)
用を足してから、ペースアップ。
河口湖から西湖へ向かう間にある急な坂道路を超えて
西湖へ到着
西湖の単調なカーブにうんざりしながら、ひたすら走り
次の湖である精進湖へ
ちょうどこの辺りで、左ひざに違和感を覚える。
しばらく走っていると、明らかに昔四万十ウルトラで感じたのと
同じ痛みを感じ始め、やばいと思いつつも走っては歩きを繰り返す。
本栖湖の大きさを恨みながら、ひたすら激痛に耐えて湖の周りを
ひとり孤独に走る。
本栖湖を周り切った時点で82km。本栖湖周回12kmにかかった時間は
約2時間。1時間で6kmしか走れないまでに足が悪化。。。
しかも、まだあと30kmもある。
「リタイア」の文字が頭をよぎった。。。
すでに富士五湖全て回ってきたし、もういいんじゃないか!
勝手な言い訳が頭中を駆け巡る。
でも昨年の御岳ウルトラトレイルで感じたあの悔しい思いはしたく無い。
すでに82kmも走ってきているので、どうしても納得いかない。
残り4時間半で30km、今の足の状態では正直ぎりぎりだ。
エイドで徹底的に足を冷やしてしばらく痛みを麻痺させるしかない。
10分ほど足を冷水で冷やして、エアーサロンパスで応急処置。
それでも痛みは引かない。あとは気合と根性しかない。
ひざの痛みがあるときは歩くとより痛みがひどくなることを
経験上知っているので、歩くのとほぼ同じスピードの
ジョギングスタイルで行くことに決めた。
ゆっくりと、先を考えず、ひたすら今の一歩を大切に踏んでゆく。
30メートル先の目標を次々と設定しながら、
「あそこまでは耐えよう!」を繰り返しながら、来た道を戻る。
意識が遠のく中、単調な景色だけが続く。
少々曇ってきたのが不幸中の幸いだ。ピーカンだったら、
おそらく途中で脱水症状で倒れていただろう。
85km、90km、95km、そしてついに100km。
100kmの通過タイム12時間14分。
歩かなかったこともあり、残り12kmで2時間15分残っている。
ここからなら、全行程歩いてもゴールまで間に合う。
でもチャレンジ富士五湖レースは107kmから3kmほど強烈な
登りがあるのだ。急に不安が頭をよぎる。
この足で坂道上がれるのか。。。
もう足が全くまがらなくなってしまった。
合わせて御岳の時にやってしまった古傷も腫れている。
どんどん抜かれていくのもすごく落ち込む。
でも行くしかない。
とにかく決めたらやりきるんだ。
左足を引きずりながら、最後のチェックポイント107km地点を
通過。ここまで1時間10分かかっている。
あと5km、1時間5分で行ければ完走だ。
最後の坂道に突入。
足が上がらない。思った以上に状態が悪い。
左足をかばっていた右足も限界になっている。
ゆっくり着実に足を進めてゴールへ近づく。
坂道が死ぬほど長く感じる。
「本当にこの距離表示あってるのか?」
距離表示板に意味の無い怒りをぶつける
苦しい。。。
ゴールが近づいてきているので沿道からの
応援が増える。
こういうときすごく応援の声が身にしみる。
あと少しだ。
45分かけて3kmの坂道を上りきる。
あとは2kmのくだりだけだ。
ほとんど走れなかったのが、ゴールが近づくことで
ジョギングができるまで気持ちが復活する。
痛みが脳天を尽き抜けるのを通り越して、全身に
強烈な悪寒が走る。
あと1km。
600mほど坂道を下れば競技場だ。
沿道には多くのギャラリーがいて皆暖かい声をかけて
くれる。本当に嬉しい。
沿道の応援の中をくぐって競技場へ。
ゴールテープが見えた!
制限時間ぎりぎりということもあってゴール渋滞が
発生している。
1分ほど順番を待ってゴール!
ちなみに途中で何度も追い抜いたり、追い越されたりしていた
電飾デビルマンもゴールしたらしい!
この格好で112kmを完走するのだからたいしたものだ!
で、完走メダルゲット!
昨年までは丸型メダルだったが、今年から富士山をかたどった
三角形のメダルに変わった。なんか嬉しい。
レース終了後、預けていた荷物を受け取り、そのまま体育館で1時間ほど毛布に包まって
寝た。しばらく悪寒が止まらず、はきけとめまいが続く。
とても運転できそうにないので、なんとか車まで移動し、とりあえず座席で仮眠。
相変わらずはきけが続くが、本栖湖のエイドからほとんど何も食べていないことに
気づいて、近くにあるマクドナルドとケンタッキーのドライブスルーで商品を購入。
こういうときのドライブスルーって本当にありがたい。
車と止める場所が無いので、高速に入って最初のパーキングエリアで車を止めて
ひたすら栄養補給。体が受け付けないが、食べないと回復しないので、無理やり
水で流し込む。食べた後、車中で寝袋に包まって仮眠。
夜の1時過ぎになっておきたら、だいぶ意識がはっきりしてきたので、
そのまま高速で自宅まで帰宅。
足のひざと足首がはれ上がっていて、シップとテーピングで処置。
112kmも僕の重い体重を支えきってくれた両足に心から感謝。
6月末にはサロマ湖ウルトラが控えているが、今度は絶対に体重を
落として参加したいと思う。85kgはウルトラマラソン参加には無謀な
重さだということをつくづく感じた。
最後に、レース前後でたくさんの応援メッセージを頂きました。
応援いただいた全ての皆様にお礼申し上げます。
ありがとうございました!
体はぼろぼろですが、無事完走して生還いたしました。
<今日の記録>
RUN:112km(今月:380km 今年:1320km)
体重:82.0kg 体脂肪率:16.5%
※レース一回で3kg、体脂肪率4%も落ちてしまいました。。。
カロリー:+5000-9800=▲4800(累計▲23740)
<今日の食事>
朝:おにぎり5個、アミノバイタル・バナナ3本、うどん
昼:おにぎり10個、バナナ5本、うどん3杯、カステラ2本、
チョコレート多数
夜:ビッグマックセット、フライドチキン3本
よ、男前!
お疲れ様。それにしても112km走るためにはかなりのエネルギー(食事)が必要なんですね。それでも消費カロリーが半端ない。
お疲れさま♪人生辛いトンネルの中にいて自問自答しながらも前に向って行く。ゴール近いただ坊の心の迷いは、生きる人間の命の輝きと一緒だね。
みなさま!コメントありがとうございます!筋肉痛はほぼ回復しましたが、左ひざがまだ調子が悪く少し長引きそうです。6月26日にまた100kmレースがあるので、それまでに回復するといいのですが。。。
ウルトラマラソン完走おめでとうございます!小生も100kmウルトラで残り15kmのところで足が上がらず、残りをひたすら歩いて完走したつらーい経験があります。80kmからそのような状態だったとは大変だったでしょう。ともかく足のケアをきちんとやって来月のサロマ湖でも完走できるように身体を整備してくださいね。それにしても貴殿のタフネスさには驚嘆します。
コメントありがとうございます。おかげさまでほとんどの筋肉痛は解消しましたが、左ひざの痛みだけ少し残っています。ただ、初めてウルトラに参加したときと比べると全然軽いですし、昨日からJOGを再開しましたので、6月末のサロマ湖には間に合わせます。一緒に頑張りましょう!