ノーベル賞授賞式


毎年12月10日はノーベル賞の授賞式が行われる日です。
今年も例年通りスウェーデン・ストックホルムのコンサートホールで
授賞式が行われました。
今年の日本人受賞者は、医学生理学賞を受賞した山中伸弥京都大教授。
式典で、メダルと賞状を授与され、とても晴れやかな(^O^)を見せて
いました。

山中教授は授賞式後、

「言葉にならないくらい感動しました。光栄です」

とコメントされていました。
きっとこれまでのご苦労が報われた人生最高の瞬間だったでしょうね。

この授賞式を見ながら感じたことがあります。

数年前に事業仕分けという名のもとに、強引な形で日本の基礎研究を
ぶっこわそうとした勢力の存在です。

「世界で2番ではいけないのか?」

このセリフはあまりに有名ですが、日本は実はノーベル賞を見ても
特許の申請数を見ても、世界に誇れる頭脳先進国です。
日本に欠けていることは、こうした基礎研究をビジネスにまで昇華できる
シナリオ、出口が確立していないことにあります。
基礎研究が悪いのではなく、その結果を形にできないところに問題が
あるように私は思います。
目先の事象だけを見て、本当の価値を生み出しているバリュー創出源を遺失
してしまうような失策だけは避けていただきたいものです。

さて、目先の利益に翻弄されて、自社のバリューを見誤ってしまうというケースは
近年の日本の企業経営においてもよく見受けられます。
短期的な視点での結果=利益を追及しすぎるあまり、本来その会社や事業が持って
いた価値に着目することを忘れ、結果的にそうした本物の価値を消滅させるような
経営判断をしてしまっているのです。

様々な企業のコンサルをしていると強く感じることがあります。
クライアント企業には、PLやBSには現れてこない、それでいてとても大切な
企業資産というものが実は数多く存在します。
このような目に見えにくい企業資産を財務諸表のように可視化できればよいのですが、
なかなかそうした指標作りをすることは難しく、その結果として株主や
ステークホルダーに対する説明責任を果たすことができない、
その結果、短期的かつわかりやすい施策を打つことになり、結果として本当の
資産価値を毀損するという悪循環が生まれてしまっているわけです。

今、月曜日の夜、木村拓哉さんが主演のドラマでちょうどこうしたことをテーマに
掲げたドラマが放映されています。企業にとっての価値とは何かをとても
わかりやすく表現されているので、ご覧になれば、目に見えない、それでいて
企業にとって大切な要素とは何かを感覚的に分かっていただけるのではないかと思います。
(もちろんドラマですので、すっごく簡略化&デフォルメされていることは言うまでも
ありません!)

このテーマは、実は地域活性の仕事でもまったく同じことが当てはまります。
それぞれの地域には、地元の人の目に見えないたくさんの宝物が眠っています。
地元の人々の目にはそれがあまりに当たり前になってしまっているので、
なかなかその本質的な価値に気づきにくいのですが、地域活性の仕事は、
すでに地域が持っている宝に光を当てるという仕事にほかなりません。
わけのわからない商品を新たに開発したり、ゆるキャラを作ることではなく、
地域がもつ価値を皆で認識し、共有し、発信して、地域の資産を使って
人、モノ、金、情報を流すことで、地域が元気になっていく仕組みを作る
ことが地域活性化の大きなポイントだと思います。

目に見えない本当の価値を見抜いて、光を当てるということ。

言わば、「リアル宝探し」とでもいうのでしょうか。

こうした目をもって、本物を見つけて、世の中に認知させ、その本物に適切な
価値を与えることができる人材がこれから必ず必要になると思います。
そうした人々を教育できるような仕組みを是非これから作っていきたいですね。

私自身もビジネスプロデューサーを名乗っている以上、この宝探し能力をこれから
どんどん強化していきたいと、ノーベル賞の授賞式を見ながら強く感じました。

<今日の運動>
RUN:19km(今月累計69km)
自転車:24km

<今日の体>
体重:84.6kg
体脂肪率:21.8%

<今日の食事>
朝:コーヒー
昼:チキン南蛮弁当
おやつ:チョコレート
夜:焼き牛丼+コーンスープ


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